携帯問題・先生方もっと勉強してよね
2009-05-11


小中学生の携帯電話使用制限について、大阪府知事の発言からいろいろ尾を引き、話がなんか違う方向に進んでいるように感じているのは僕だけなのかな?


なんでこのようなことを書いたかといえば、携帯の世界で起きていることはまさにそれで、千葉大学教育学部藤川准教授のこんな記事を見つけたためなのです。

「子どもとケータイめぐる議論は「間違いだらけ」 何が危険で何が必要か」
[URL]

> 教員は携帯やネットにうとく、指導できないのではという声もある
>が、「教材と指導案さえあれば大丈夫」という。教員がGoogleで「情報
>モラル 指導案」で検索した際に見付けられるような教材と指導案を
>ネット上で提供してもらいたいと、藤川准教授は話していた。


いいこと言われるなあ。藤川先生。ただね、ここに書かれた千葉大学教育学部藤川准教授の意見がすべて正しいとは思えないのが私の感想です。

なぜなら実際に接する、小中学校教員の情報化やインターネットの世界に対するリテラシー不足は、藤川准教授の考えているよりはるかに低いレベルかつ多数に存在しているからなのです。
先日も学校に行って先生にUSBメモリをお貸ししたら見事にウイルスのおまけをつけて返して下さいました。
その間わずか数分。
”学校の業務利用のパソコンは個人所有でインターネットにも繋がっていないからウイルスにも汚染されないのでアンチウイルスソフトを入れていない。”
というのがその先生の弁。
”じゃあ、なぜ私のUSBメモリが先生のパソコンでウイルスに汚染されたの?”
次に出る言葉は”忙しかったから”に違いないと思い、それ以上の説明をしても無駄だと諦めました。

根本からわかっていないのだから。

もちろん、藤川准教授の指し示す方向は間違っていないと思うのですよ。

裏サイトとか、ブロフとか、子どもたちが情報ツールを手にしていると理解して対応すれば何ら問題のないことだと思うし、そういった子どもたちへの情報教育不足の責任を親にたのむのは間違いだと思うのです。そのご意見は正しいと思うのですよね。

でも、結局現場では、血眼になって裏サイトを監視して、犯人捜しをしているだけじゃないかと。止めろと言っても先生自身がどのように指導したらよいのかが理解できていない。

問題の発端は教育現場にあるということに早く気付き、この脳梗塞状態から抜け出さないと、子どもたちの悲劇は繰り返すし、終わらないとおもうのです。
それには教材なのかもしれないけれど、その前にちゃんとした理解がいると思うのですよね。


ちなみにうちの子供は義務教育中は携帯を与えませんでした。
その必要もあるとは思わなかったしね。
ただ、パソコンは小学生のうちに使わせました。
時は10年前。インターネットの黎明期、今の子供たちが携帯電話で犯すような失敗・ミスをいろいろなところでやってくれました。
その度毎に、子どもにちゃんと説明して、納得し、危険を理解してくれて、問題解決をしました。

その後携帯を与えても、情報やそれを扱う機器に関しての理解を子どもができているので、何ら問題なく使っています。

時には、学校で先生が違ったことを言っている。と教えてくれたりしますのはおまけかな。
その時は話を聞くんだけど、すでに10年以上パソコンを触っているベテラン生徒に先生は敵わないのね。特に40代半ば以上の先生は・・・。
らしいです。

いろいろな意味でひたすら"禁止”って言うのではなく、先生がもっと理解をしてくれればいいのにと思うのです。
理解したうえで、ちゃんと生徒、子どもたちに説明してくれればいいと思うのです。
中途半端は見抜くんだよね、子どもたち。

真の解はそんなに難しいことではないと思うのだけどね。


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