2009-05-18
先週の土曜日、16日に北大構内で行われた「実践報告会〜発達障がいの 方々への支援を考える・・・それぞれの力を寄せ合って・・・〜」に参加 してきました。
我が家の二女中学1年生は、アスペルガー症と診断されています。
たぶん深く掘っていくと他の症状もあるのではないかと、自分では思って います。
そういうこともあり、他にも要因があるのですが、長男の通う高校で「発
達障がいのある子の生活を考える「親の会」(仮称)」も組織しました。
子どもたちの未来を考えながら何とかしなければならないという信念に基 づいてです。
今回は発達障がいの支援者として、また親として「実践報告会」に参加してきま した。
会場はほぼ満員200人ほど参加の盛況で、この問題に対する関心の深さを 感じました。
プログラムは以下の通りでした。
9:30〜 札幌市自閉症・発達障がい支援センター(愛称おがる)実践報告 副所長の加藤さんより、おがるを取り巻く環境と、今後の方針、未来の夢 が語られました。
未来はバラ色ではありませんが、可能性に向かって進んでいくと意思の強 さを感じました。
10:10〜 療育の現場から 児童デイサービス あいりす
幼児の療育の立場からの実践報告が行われました。
コミュニケーション方法とコミュニケーション力の療育を、幼児期の子供
に対して一つ一つの積み重ねによる”自信をつけさせる”といった方法で 行っている報告がなされました。
PECS(Picture Exchange Communication System)を取り入れてみえまし た。
10:50〜 福祉の現場から 社会福祉法人はるにれの里 生活介護事業所ほ しのみ
重度・高度発達障がいをもつ青年期に達した方々を受け入れているはるに れの里。
その札幌西地区の生活介護事業所のほしのみと共同生活を行うケアホームでの実践を中心に報告がされました。
11:20〜 保護者の立場から しょうがい児自立支援活動グループ すまいる
お母様方5名による共同報告でした。
支援期間を終了した児童の対応、対策や学齢期に達した児童の放課後の対 応、対策のために報告をされたお母様方が自ら立ち上げた自立支援活動グ ループすまいるの日常活動が、お母様方の愛情いっぱいに報告されまし た。
やはりここでもPECSを取り入れてみえました。
13:20〜 教育の現場から 北海道星置養護学校
教育現場の現職の教諭からの報告でした。
高等養護学校における就労の考え方が、従来からの、高等養護学校卒業後 の長い一生を決めると言った考え方から、数年後の将来像を考え見据える ための就労と変わってきている、という報告中の発言が印象深く残ってき ています。・・・ここの考え方の話はもう少し深く聞きたいと思いまし た。
14:00〜 就労の現場から 株式会社アレフ
びっくりドンキーでおなじみのアレフさんの障がい者雇用に関する考えと 実践が人事部門の責任者の方から報告されました。
国の定める障がい者雇用制度の比率にまだまだ達しない企業の多い中、企 業理念に基づくアレフの取り組みと、肢体不自由系の障がい者に偏りがち である障がい者雇用を改め、障がい者平滑な雇用体制を取っていること、 従業員に対する、障がい者の理解を深めるための教育の重要性などの報告 がありました。
14:50〜 当事者の立場から いちこさん・ひろしさん
今回の発表の中で一番興味をひかれました。
内容は「発達障がい当事者による当事者研究」でした。
浦河にある「ぺてるの家」から広まっている精神科の病気を抱える当事者 による当事者研究を発達障がいに対して取り入れ、自己分析を行い自らの 障がいに取り組むという今までにない取り組み方に非常に強い興味を覚え ました。
いちこさんから発せられた、「肯定パワー」は「強力
なポジティブ思考(指向)」であると勇気をいただきました。
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